歩き方がおかしい?歩き方の良し悪しは、姿勢・はじめの一歩で決まる

この記事では、歩き方についてのお話をします。

歩き方がおかしい、歩くと疲れる、何も無い所でつまずく、膝が曲がる、歩いている時グラつく、足を外側から振り回してしまう…など、歩き方がわからないとお嘆きの方に読んでいただきたいです。

記事の内容
歩く前にまずは姿勢(立ち方)
・ハイヒールだとわかりやすい
・膝が曲がる・足首がグラつく
・良いバランスかどうかを確かめるために
『足を上げて歩く』これって正しい?
・何もない所でつまずく原因
・泥はねする原因
はじめの一歩で脚も体も歪む
・ニーイン・トゥーアウトをご存知ですか?
・背骨・骨盤のねじれと足運び
歩いたら整った(受講生の症例とご感想)
歩くことは最高のセルフケア!

歩く前にまずは姿勢(立ち方)

ハイヒールだとわかりやすい

下の写真は、ハイヒールでの立ち方歩き方を表したものです。
ハイヒールだと違いがとても良くわかるので、この写真を用いました。

写真の3パターンそれぞれ、向かって左の姿勢で歩き出すと、向かって右の歩き方になります。

ハイヒールで歩くことは特別で、訓練が必要だと思われている方がおられると思いますが、そうではありません。

普段から良いバランスで過ごしていたら、写真の私が履いている程度のヒールの高さなら、特別感無く楽に歩くことができます。
※ヒール高7cmを超える靴は、脚に過度な負担をかけるのでお勧めしません。

ですが、良くないバランスで過ごしていると、ヒールが高くなればなるほど、バランスの悪さがよりハッキリと動きに表れてしまうのです。

膝が曲がる・足首がグラつく

ハイヒールで膝が曲がったままで歩いている方をよく見かけます。

それは、ハイヒールだから膝が曲がるのではなく、下の写真の×の立ち方のように、普段から膝が曲がるバランスで立っているから曲がるのです。

上の写真の向かって左の姿勢のように、胸を張る姿勢を良い姿勢だと思ってしまっている人が大勢いるということも、ハイヒールで膝が曲がったまま歩いている人が減らない理由です。

また、ハイヒールを履くと、踵がグラグラするというのも、ヒールが高いからではなく、普段から足下が不安定なまま歩いているからグラつくのです。

それなのに、ハイヒールを履いたまま、膝を伸ばす努力をしたり、踵がグラつかないように脚に力を入れて支える努力をしていると

力で体をコントロールするクセがつき、体の力が抜けずガチガチの体になってしまい、年を重ねていくとヒールの高い靴が履けなくなってしまいます。

良いバランスかどうかを確かめるために

ここまでのお話で、「ハイヒールなんて履かないから関係ない」と思われた方もおられることでしょう。

でも、ハイヒールを履くと、自身のバランスの悪い箇所がとーってもわかりますよ!

私は、男性の方にも、ヒールの高い靴で力まなくてもグラつかず真っすぐに歩けるか試していただきたいぐらいです!

おそらく、「こんな靴で立っているのか?!」と、びっくりされることでしょう。

ハイヒールは、腹筋や背筋や脚力を鍛えないとちゃんと歩けなくなるという説もありますが、そう考えてしまう時点でバランスを体で理解されていないです。

こちらの写真は、全6回のグループレッスン最終回に行ったハイヒールレッスン時のものです。

ほんの数分ハイヒールでの歩き方のコツをお教えして、あとはのびのび歩いていただきました。

皆さん、5~6cm程度のヒールの靴を持ってこられましたが、運動靴で歩いているかのようにスピーディーに歩かれました。

お体が辛くて、10年以上前にハイヒールを手放したという50代後半の受講生が、簡単に歩けてしまって拍子抜けされていました。

このように、腹筋や背筋、足の筋肉を鍛えていなくても、バランスが良くなればヒールが高くなっても普段と変わり無く歩けるのです。

『足を上げて歩く』これって正しい?

足が上がることは良いことなので、『足を上げて歩く』と聞くと良さげなイメージがありますが、本当に正しいのでしょうか。

歩く時つまずいてしまうから、足を上げて歩く意識をしているという方もおられると思いますが、そうした歩き方をしていては疲れるばかりで、歩幅が狭く歩行速度も遅くなるのです!

そして、無駄に足を持ち上げているため、だんだん足が上がらなくなってしまいます。

足を上げて歩く努力をするから足が上がらなくなっていくということです。

先ほどのハイヒールを履いて立った時の写真でご説明します。

何も無い所でつまずく原因

こちらの立ち方は、冒頭でご紹介した写真の中のの立ち方です。

ご覧の通り、脚が床に対して真っすぐです。

このように立つと、たとえ膝を伸ばしたままであっても、床につま先が当たることなく足を前に出すことができます。

このバランスだと、つま先を床につけたままの その場足踏み程度の膝の高さで十分歩けます。

足を高く上げないので長距離を歩いても楽ですし、無駄な動きをせず前にスッと足を出せるので、簡単に歩幅も広がり速く歩けるのです。

真っ直ぐに立ち楽に歩けるようになると、姿勢と歩行に重要な筋肉『大腰筋』をよく使うようになるので、足を上げる努力をしなくても足が上がりやすくなります。
(下の写真は59歳の時のものです。)

ところが、その他の×立ち方はいかがでしょうか。

良い姿勢と思われがちなこの姿勢・・・。

腰が前にズレているため、脚が床に対して真っすぐではありませんね。

このような姿勢ですと、足を前に出そうとするとの箇所で床につま先が当たるので、サッと前に出すことができません。

その場合、どうやって足を前に出すのかというと、膝を持ち上げるか腰を持ち上げるか、外側から足を振り回してこなければいけなくなるわけです。

足の長さ・腰の高さが左右で違うという方のほとんどが、腰を持ち上げて歩くクセがありますよ。

泥はねする原因

こちらの×立ち方も、腰が前にズレていて脚が床に対して真っすぐではありませんので、前に足をスッと出せません。

前に足をスッと出せない立ち方から歩き出すと、無意識に足を後ろに蹴り上げてから前に出す動きをしがちです。

その動きにより何が起きるかというと、雨の日の泥はねです。

泥はねするという方は、そうした立ち方歩き方をしている可能性がとても高いです。

さらに、この立ち方歩き方に加え、この後ご紹介するニーイン・トゥーアウトの足運びをすると、さらに泥はねが強くなります。

良くない例として2パターン挙げましたが、、これらの立ち方をされている方は本当に本当に多いです!!

猫背にならないようにと良い姿勢を意識してこられた方の中にもたくさんおられます。

次に、はじめの一歩の大切さについてお話します。

はじめの一歩で脚も体も歪む

二ーイン・トゥーアウトをご存知ですか?

ニーイン・トゥーアウト」という足運びをご存知ですか?

ニー(knee)イン(in)・トゥー(toe)アウト(out)・・・すなわち、膝が体の内側に入り、つま先は外側にある状態のことです。

この足運びをされている方も非常に多いです。それも女性に多いです。

足裏アーチが低下している方がよく行っている動きなのですが、この足運びをしているから足裏アーチが低下するのだと私は思っています。

また、この足運びをする原因は、足裏アーチの低下だけではなく、背骨のねじれも大いに関わっています。

背骨・骨盤のねじれと足運び

背骨がねじれていると、骨盤もねじれます。
逆に骨盤がねじれると、背骨もねじれます。
その状態で歩くとどうなるか、お話します。

例えば、こちらの画像のように、骨盤の右側が前に出る形でねじれているとしましょう。

このねじれ方ですと、向かって左側の脚を軸にして歩くようになるため、まずは向かって右側の脚を先に出す確率が高いです。

赤の矢印で示している通り、骨盤は左を向いているので、右脚は膝を赤の矢印の方向に向け、膝でひねる形で足を青の矢印の方向に出してしまいます。



この一歩により、骨盤は左に向いたままとなり、左脚を前に出す時は、左脚の付け根を詰めるように股関節を内旋※させ、青の矢印の方向に向け、膝でひねる形で足を赤の矢印の方向に出してしまいます。
※股関節の内旋:太ももを内回しにひねること

こういう足運びで歩いておられる方は、階段を下りるのが苦手だったり、足の小指を壁や柱にぶつけやすかったり、股関節や膝関節に不調が起きやすいです。

なぜなら、膝の方向とつま先の方向が異なっているからです。

背骨がねじれると骨盤もねじれると書きましたが、上記のような足運びをすることで骨盤がねじれて背骨がねじれたのだとも考えられます。

歩いたら整った

先日、東京と大阪で3ステップ復習会ウォーキングレッスンを開催しました。

以前より、ねじれを解消させる方法や良いバランスについて学んでこられた方を対象に行いました。

下の写真は、3ステップ復習会ウォーキングレッスンにご参加くださった方Yさんの写真です。
Yさんは股関節に違和感があるとおっしゃっていました。

レッスン前は、右を向く形で上半身にねじれがあり、肩の高さも左右で異なり、骨盤が右に傾き、肘窩(チュウカ・肘の反対側のくぼみ)を正面に向けて立つと、腕(肘から手にかけて)がお体に沿っていませんでした。
※肘窩チュウカ)を正面に向けることは、良い腕の動きに必要なことです。

レッスン後は、上半身のねじれが取れ、肩の高さも揃い、骨盤の傾きが無くなり、腕がお体に沿うようになりました。

セルフケアなどの調整はほんの少し練習しただけで、歩く時間をたっぷりとったので、歩き方による結果です。

大切にしたことは、「はじめの一歩」です。

レッスン後にいただいたメッセージはこちら(写真もメッセージも掲載許可をいただきました。)

Noriko先生、お写真&メッセージありがとうございます!

肩がこんなに右にズレていたなんて!!
これでは股関節の違和感がある訳だ~と納得です

そして!歩き方練習の後はズレが無くなっている!!
ということは、いつもこの歩き方が出来ればいいんですよね!

希望が湧いて来ました☆

脚のやり方(セルフ調整)は、なんとか思い出しながらやってます。

姿勢の取り方、美脚オンラインサロンでもやっていたのと同じところもありましたが、リアルレッスンで理解が深まりました。

Noriko先生が少し重心を変えた時に、オンラインだと良く分からなかったのですが、リアルだと重心を変えた時に良く分かりました!!

オンラインサロンの姿勢の取り方の時に、ずいぶん前のめりだと思っていて、でもそれで良いとの事でやってましたが、いつの間にか元の反った姿勢に戻ってたようで、昨日の練習の時に、すごく前のめりに感じました。

歩き方も、Noriko先生のやって見せてくれた悪い例になってたと思います。

前へ!前へ!ってこういう歩き方なんだ~と分かりました。

はじめのいっーっぽ♪とうたいながら前後してから脚を出すことをやってみてます^^

昨日はリアルレッスンの良さを感じました☆

生で見るNoriko先生の脚にくぎ付けでした。
少しでも近づきたいです!!

歩くことは最高のセルフケア!

セルフケアなど調整法を講座でお伝えしていますが、一番のセルフケアはバランス良く歩くことだと私は思っているので、講座では「セルフケアだけに頼らないでください」とお伝えしています。

なぜなら、私自身、バランス良く立って歩くことに注力したことで、不調も体型悪化も起きなくなったからです。

大阪でのウォーキングレッスンにご参加くださった方から、リアルの私の印象について書かれた言葉が面白かったのでご紹介いたします。

おにクル開催(大阪でのウォーキングレッスン)、とても良かったです。

歩くだけで整うなんてすごいですし、帰り際の先生の後ろ姿に衝撃を受けました。

子供がそのまま大きくなったみたいな、クセや歪みのない不思議な大人でした(笑)

異空間から出没した新人類みたい。。。


9月も楽しみにしております。
ありがとうございました。

実は、40代後半に『サイボーグみたい』と言われ、50代前半には別の方に『宇宙人みたい』と言われたので、55歳の時にYURUKU主催の仮装パーティでで宇宙人になりました 笑

そしてこのたび60歳では、またまた別の方に『異空間から出没した新人類』と!

日常動作だけで作ってきた体は、見た目にも珍しいのでしょうか^ ^

「元からでしょう」と思われた方は➡︎プロフィールをご覧ください。

記事でご紹介したウォーキングレッスンについては下のinformationをご覧ください。

information

【3ステップ練習会ウォーキングレッスン】

次回の『3ステップ練習会ウォーキングレッスン』は、9月15日(日)東京9月28日(土)大阪で開講します。

40歳から20年間、バランス良く立つことと歩くことオンリーで体作りをしてきた変人異色の講師である私がお伝えするウォーキングレッスンです。

歩いた後のほうが体が整う、楽で綺麗な歩き方を身につけませんか?
詳細は下の記事をご覧ください。

【トータルバランス姿勢・歩き方リアル講座】

セルフ調整法と呼吸の仕方・立ち方・歩き方のトータル練習を行う、4時間半の集中講座『トータルバランス姿勢・歩き方講座』は、9月16日(月祝)東京で、9月23日(月祝)大阪で開講します。

全てはバランスなので、力でコントロールしない立ち方歩き方をお体で覚えて頂くための練習を行っています。
受講された方は、上記の3ステップ復習会ウォーキングレッスンにご参加いただけます。

【パーソナルレッスンコース】

人によって異なる全身のねじれ方と、そのねじれを生む日常動作のクセを紐解き、根本改善に導くパーソナルレッスンコースはこちら。次の募集は9月スタートの9月生です。(7月生と8月生は満席です)

ヒールの高い靴でバランスよく立ち歩いて頂くための、パンプス用の姿勢・歩き方矯正ハーフインソールはこちら

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