側弯症 自分で整える 姿勢矯正 歩行矯正
側弯症の姿勢について
パーソナルレッスンコースには、側弯症の方が10名ほどいらっしゃいます。
幼少期から側弯していたとおっしゃる方や、大人になってから健診で側弯症と診断されるようになったという方もおられます。
これまでにも側弯症についての記事をいくつか書いていますので、ご興味がおありの方はご覧ください。➡側弯症について
それらの記事に、「側弯症」とはどういった症状のことを指すのかを書いていますが、こちらにもまとめます。
側弯症は、画像の女性のように、背骨がねじれ曲がっている病気のこと。
側弯症の80%ほどを占めるのは、原因がはっきりしない『特発性側弯症』で、思春期の女子に多く見られるとのことです。
側弯症は、『機能性側弯症』と『構築性側弯症』の2タイプ。
『機能性側弯症』は、背骨自体には異常が無い側弯症で、『構築性側弯症』は、背骨がねじれ(回旋)て簡単には治らない側弯症。
後者の『構築性側弯症』は、原因不明の場合が多いと言われています。
治療法は、経過観察→矯正装具(コルセット)着用→矯正手術というように、ねじれの状態により変わっていくそうです。
パーソナルレッスンを受講されている側弯症の方々のほとんどが「手術しかない」と言われてきたとおっしゃっているので、『構築性側弯症』だと思われます。
ですが、お体を変えていかれています。
「治す」とか「治る」というお話ではなくて、原因不明で簡単には治らないと言われている側弯したお体を、バランス良く変えてきた人たちが居るというお話しです。
側弯症の姿勢矯正・歩行矯正
下の画像は、過去の側弯症についての記事で掲載許可をいただきご紹介した、パーソナルレッスン受講生の姿勢の変化です。
側弯症の姿勢矯正、歩行矯正と書きましたが、実際は、体の各関節のねじれを解いていき、ねじれを生んでいた日常動作を、ねじれにくい動作に変えて頂いているうちに、姿勢も歩き方も良くなってきたと、表現した方がしっくりきます。
オンラインレッスンのため、施術をするなどお体には一切触れていませんし、筋トレもストレッチも行なっていません。
(※筋トレとストレッチについては、否定ではなく、ねじれたまま取り組むと良い結果が得られないからです。)
レッスンは月1回で、それ以外の日は、レッスン毎に個別に作成しお渡ししている動画を視聴して、生活動作に組み入れることで練習していただいていますので、皆ご自身の力でお体を変えていかれています。
ご自身の今後に期待!側弯症のJさん
先日、レッスンをさせていただいたJさん(50代)もご受講前はお体が側弯していましたが、初レッスンから10ヶ月経った現在は姿勢が全く違っています。
まずは、正面から見た姿勢です。
ご受講前は、お体の軸がズレ、脚が右(向かって左)に傾き、右の腰を常に上げた状態で立たれていて
両腕ともお体に沿わず、右腕が左腕よりも長く見えていましたし、脚の長さも左右で異なって見えていましたが、軸が整ってきて、腕や脚の長さの左右差も少なくなってきました。
側弯症の方も、そうではないけれど不調がおありの方と同様に、背骨がねじれてしまう動作を無意識で繰り返しています。
側弯症の方は、そうでない方より、ねじれの程度や動作のクセが強いだけだと私は思っています。
大人になってから側弯症と診断されるようになった方がおられるのは、もともとある背骨のねじれが強くなったからだと考えます。
次に、横向きの姿勢です。
受講前は、腰を前に突き出し体を反らせ、顎も前に突き出すような姿勢で立たれていましたが、肩が自然に開き首が起きてきたので、顎を突き出さずに立てるようになられました。
続いて、後ろ向きの姿勢です。
まだ背骨のねじれはありますが、太ももやふくらはぎの筋バランスが変わり脚が立体的になってきており、足首が立ち上がり、ヒップの丸みも戻ってきましたし、腕が体に沿うようになりました。
Jさんは、レッスンがスタートしたばかりの頃は、ほんの少し体勢を変えただけで、体のどこかがキュッと引きつるなど違和感を訴えておられましたが
今ではそういったことが無くなり、すんなりと色んな動きができるようになられ、ご自身の今後にとても期待されています。
側弯症のねじれ方は様々
前述でご紹介した受講生のお体の変化の画像の、レッスンご受講前(BEFORE)の姿勢バランスをご覧ください。
ご覧のように、側弯症の方々は、お体のねじれ方が一律ではなく様々です。
いえ、側湾症でない方々も様々です。
なぜなら、生活環境や行動パターンが人それぞれなので、体の使い方も人それぞれだからです。
体の歪みは、頸椎・胸椎・腰椎・顎関節・肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節…と、体中の関節がねじれてしまう動きを、無意識に日々繰り返してこられた結果なのです。
良い姿勢と歩き方は、ねじれを生む動作を改めていく取り組みの先に自然に身に着くものであって、形(見た目)で決めるものではないと私は強く思っているため
お尻を締めて立つ・肩甲骨を寄せて肩を開く・顎を引く…など、力で体をコントロールする姿勢作りをさせません。
パーソナルレッスンで、側弯症の方々をはじめ、人それぞれのねじれを紐解き、力でコントロールしない姿勢作りをサポートをさせて頂いていることで、ねじれと不調との関係がさらにハッキリしてきました。
なので私は、これからも集中力を高めて、ねじれの方向と動作の誤りを見立てる目と、ご受講生が生活の中で再現できる方法を考える力を養っていき
年だから‥方法が無いから‥と、ご自身のことを諦めてしまう方を少しでも減らしたいです。
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