女性に多い【モートン病】と足裏アーチの低下
女性に多い【モートン病】と足裏アーチの低下
モートン病とは
モートン病とは、足の裏の3番目の足趾(足の指)の付け根と4番目の足趾の付け根の間あたりにコブ(神経腫)のようなものができ、このコブが、中足骨という骨をつなぐ深横中足靭帯(しんおうちゅうそくじんたい)という足の靭帯と地面の間で圧迫されて、痺れや痛みなどの神経症状を起こす病気です。
※他の足趾で起こることもあるようです。
特筆すべきは女性に多いということです。
他にも女性に多いと言われる様々な疾患があり、過去記事でご紹介しています。
『座骨神経痛の原因と考えられる女性に多いクセと機能的美脚』
『股関節 右だけ痛い。原因と改善方法(臼蓋形成不全のOさん)』
『突発性難聴・片頭痛・突発性めまいに悩まされた30代』
女性の方が、モートン病を含め上記のような不調が起きやすいのは、女性は男性よりも脚のねじれが強い方がたくさんおられるからだと私は考えます。
モートン病と足裏アーチ
足裏アーチとは、足裏にある3つのアーチのことです。
母趾(足の親指)の付け根にある母趾球と小趾の付け根にある小趾球の間にある横アーチ、母指球と踵骨(かかとの骨)との間にある内側縦アーチ、小趾球と踵骨との間にある外側縦アーチの3つです。
この3つの足裏アーチが、歩く時や運動する時にバネやクッションの役割を担っています。
モートン病がどういった症状なのかを考えると、この足裏アーチの低下が大きく関わっていることがわかります。
足裏アーチが低下した足を扁平足と言い、足裏アーチが高くなり過ぎている足をハイアーチと言います。
上の画像は、いずれも右足の後ろ側です。
踵の骨が内側に倒れてしまっている回内足(過回内足)だと扁平足になり、踵の骨が外側に倒れてしまっている回外足(過回外足)だとハイアーチになってしまいます。
足裏アーチの低下を問題視されがちですが、アーチが高すぎることも良くありません。
回内足であれ回外足であれ、足が変形してしまう理由は、構造が良くない靴を履くことはもちろんですが、脚のねじれを生み出す日常動作(立ち方・歩き方・座り方など)が大きな原因なのです。
痛みやしびれが出やすい箇所
5本ある足趾(足の指)を骨格で確認すると、第1趾・第2趾・第3趾は距骨側に、第4趾・第5趾は踵骨側にあるため、1・2・3趾は二階から、4・5趾は一階から続いているということであり、それらが指先で同じ地面に並んでいます。
ここで、モートン病は、どこに 痛みやしびれや出やすいかを思い出してください。
第3趾の付け根と第4趾の付け根の間です。
第3趾は二階、第4趾は一階から続いているとお話しました。
モートン病で痛みやしびれが出やすいと言われている第3趾の付け根と第4趾の付け根の間という箇所は、ちょうど二階から続く趾の付け根と一階から続く趾の付け根の挟間です。
踵が倒れることなく距骨がバランス良く乗っている正常な足の場合だと二階が高く保たれていますが、足裏アーチが低下した足だと、第3趾の付け根と第4趾の付け根の間が地面にベタっと横並びになってしまい、モートン病のような神経症状が起きるのではないかと考えられます。
YURUKUの美脚講座での足の症例
美脚講座で、脚のねじれを取る練習を行った後の写真です。
まずは、回内足で足裏アーチが低下していたご受講生の足の変化です。右脚(向かって左)だけ脚のねじれを取りました。
太ももや脛の形が変わったり、肩の緊張が取れたり、むくみが取れるご受講生もおられます。
同じく、右脚(向かって左)だけ脚のねじれを取りました。
このように、脚のねじれを取り機能的な脚を目指すと脚の形が良くなっていきます。
だから私は、美しい脚のことを『機能的な美脚』と呼んでいるのです。
不調がある時こそ向き合う時
ご受講生の症例をご紹介しましたが、脚のねじれを取れば不調が治るのかというとそうではありません。
脚のねじれを取るだけでは、一時的に良くなるだけです。
大切なのは、その後です!
前述の通り、足が変形してしまう理由は、脚のねじれを生み出す日常動作が原因なのですから、元に戻らないように良いクセ付けをしていく必要があるのです。
痛みやしびれなどの不調は、体からのSOSです。
不調がある時こそ、体の声に耳を傾け向き合う時だと私は考えます。
姿勢・歩き方・効果についての記事
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