あの時の私は正直じゃなかった(姿勢・歩き方改善セミナーご感想)
あの時の私は正直じゃなかった
東京でトータルバランス姿勢・歩き方改善講座を開講し、4時間30分という長い時間をご参加の皆さまと過ごしました。
ご参加の方の中に6年ほど前に講座をご受講下さった方Tさんがおられました。
久しぶりにお会いしたTさんは、講座のはじめにこんなことをおっしゃいました。
「あの時の私は正直じゃなかった。」と。
それはどういうことかというと、上手くいかなかったり違和感を感じたりして困っていても、それを素直に伝えずにできているフリをしてしまっていたということ。
だから、今回は「もう一度学び直して正直に伝えよう。」と、思われたそうです。
できているフリは体の声の封印
◎その場の空気を乱してはいけない
◎足並みを揃えなければいけない
というように
私たち日本人は、協調性を大切にしすぎるが故に、伝えたいことがあるのに我慢してしまいがちです。
その気持ちは、今以上に協調性を重んじるきらいがあった昭和の教育を受けた私にもよく理解できます。
でも、講座でそれをしてしまったら、結局よくわからないまま不完全燃焼で悶々としたまま終わってしまいますし、
講座でうまくいかなかったことを、家に帰って再現することはできないため、非常にもったいないことをしたことになるのです。
私は、講座中に困っていることが無いか、あえてお一人ずつ尋ねていくようにしています。
それでも「特にありません」とおっしゃった場合は、それ以上は突っ込んで尋ねません。
体作りの講座で、うまくいかなかったり違和感があっても、指導者に伝えないのは体の声を封印すること。
うまくいかないことも違和感があることも、「そのバランスは違っているよ。」と、体が教えてくれていることなのですから。
何らかの違和感がある時は、動きが微妙に違っていたり、今はまだ少しバランスを変えて取り組まれた方が良い場合が多々あるのです。
今回のTさんは、積極的に、「この動きをしていたら腰が張ってきました。」などなど、お体の声を伝えてくださったので
微妙な動きの違いや、今のTさんのお体の状態に合う取り組み方をお伝えすることができました。
乗り物に乗ってるみたいに楽
Tさんから頂いたご感想はこちら
Noriko先生
今日講座でお世話になりました、●●●子です。
昨年末からずっと楽しみにしていたので、参加できて、お会いできてとても嬉しかったです。
肋骨を広げて歩く時のあの感覚は衝撃でした!
乗り物に乗ってるみたいに楽で、こんな感覚があるんだー!と本当にびっくりしました。
あの感覚に導いてくださってありがとうございました。
普段の動きの大切さを、また改めて学ぶことができました。
左肘も感覚のズレだったり、ねじれの積み重ねで曲げづらい可能性がありそうだな、それだけでなく、体の様々な不自由さもそうなのかもしれない、もっと楽に綺麗になりたいと今日受講して感じました。
歩いた時、乗り物に乗っているような感覚だったというTさん。
ご自身で動いているのだけど、勝手に足がスイスイ前に出て、動かされているような感覚だったということです。
頭でごちゃごちゃ考えて歩くと、バランスが悪くなると私は思っています。
だから、頭で考えなくても良いバランスが得られる練習法を考え、お伝えするようにしています。
なので、乗り物に乗ってるみたいに楽と感じて頂けたことは大変嬉しいことです!
Tさんは、持病もおありだということもあり、これからパーソナルレッスンでじっくりお体と向き合っていかれることになりました。
何かを学ぶ時、感じたことや疑問に思ったことを素直に伝えるか伝えないかで、結果は大きく異なってくると私は思っていますので、講座に参加される方は、ご遠慮なくお尋ねくださいね。