顎の歪み?まさか自分が?!こんなに体が変わるの?!
顎関節の動きと顎関節症
毎日、当たり前のように繰り返している食べること。
口を開け、咀嚼(そしゃく)し、飲み込むという動作です。
その時に作用している筋肉は、咀嚼筋(そしゃくきん)および舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)です。
口を開ける動きは矢印のように回転と前進の組み合わせで、顎関節では、下顎窩(かがくか)にはまっている下顎頭(かがくとう)を前に滑らせる動きをします。
下顎頭には関節円板(かんせつえんばん)というクッションの役割をする軟組織がくっついています。
こうした動きがスムーズにいかず、口が大きく開かない・クリック音が鳴る・痛みが出るといった症状を顎関節症(がくかんせつしょう)と呼び、顎関節と咀嚼筋の病気とされています。
顎関節症の人の多くが、前述の関節円板にズレが生じていると言われています。
咀嚼筋群と舌骨筋群
咀嚼筋とは、咀嚼に働く筋肉群のことで、『咬筋(こうきん)』・『側頭筋(そくとうきん)』・『内側翼突筋(ないそくよつとききん)』・『外側翼突筋(がいそくよくとつきん)』の4種類です。
それぞれの咀嚼筋の作用についてお話します。
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
下顎頭・関節円板を前に引き出す時に作用します。
咬筋(こうきん)
顎を上に引き上げる時に作用します。
側頭筋(そくとうきん)
顎を上に引き上げる作用と、顎を後方に引っ張る作用があります。
内側翼突筋(ないそくよくとつきん)
顎の内側に付着する筋肉で、顎を上に引き上げる作用と、顎を左右にスライドさせる作用があります。
次に、舌骨筋群について。
舌骨筋には、舌骨上筋群(顎舌骨筋・顎二腹筋・茎突舌骨筋・オトガイ舌骨筋)と舌骨下筋群(甲状舌骨筋・胸骨舌骨筋・肩甲舌骨筋・胸骨甲状筋)があります。
舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)は、顎を下に引き下げる作用と、嚥下の際に喉頭を引き上げる作用があります。
舌骨下筋群(ぜっこつかきんぐん)は、嚥下の際に喉頭を引き下げる作用があります。
顎の歪みは全身を歪ませる
私たちの体は全身繋がっているので、顎が歪むと全身歪みます。
首や肩の痛み、背中や腰の痛み、股関節や膝関節の痛みの原因になっていることも少なくありません。
そして、体が歪むと、関節疾患だけでなく、様々な不調を招いてしまいます。
オンライン・パーソナルレッスンコースでは、顎の歪みも拝見させて頂いていますが、これまで歪みが無かった方に一度も出会っておりません。
お顔の形が左右非対称であったり、口が開けにくかったりクリック音が鳴る場合は、顎の歪みを気にされますが、そうでない方は該当しないと思われていることが多いです。
顎関節症のNさんの症例
Nさんは、顎関節症でいらっしゃいました。
また、右側の首と肩甲骨上部が張り痛みもあるとおっしゃっていました。
この写真は、オンライン・パーソナルレッスン1回目のビフォーアフター写真です。
お悩み個所をお聞きし全身のバランスを拝見すると、顎の歪みを早く解消させた方が良いと感じたため、顎の動きのクセを見直す練習のみ行いました。
写真の通り、顎の歪みが取れると首が起きるため、肩が勝手に開きバストアップしました。
腕のねじれを取ったり、背中をゆるめるなどのセルフケアは全く行っていませんし、良い姿勢の取り方についても意識してもらっていません。
さらに、お悩みだった右の首と肩甲骨上部の張りが治まり、痛みが無くなった!ととても驚いておられました。
長年、張りと痛みがあった箇所だったらしく、1回のレッスンで解消するとは思っておられなかったそうです。
ですが、その右の首と肩甲骨上部の張りと痛みの原因こそが、顎を歪ませるクセだったのです。
なのでもし、顎の動きのクセをそのままにしていたら、首と肩甲骨上部の張りや痛みは、おそらくずっと解消しなかったことでしょう。
Nさんからレッスン後にいただいたメッセージをご紹介します。
先ほどはありがとうございました!!
改めて動画を見て動きをやってみると、また理解が深まりました。
今日は自分の気づかない体の癖や、直すための不思議な動きや、後から後から腑に落ちる感じや、ノリコ先生凄すぎる!レッスン受けられてほんと良かった、など、いろいろ頭がぱんぱんです(笑)
顎の歪みは関係ないと思っていたOさん
Oさんは、口を開けることに不具合は無く、お顔が明らかに歪んでいるわけでもないので、『顎の歪み』はご自身には関係ないと思っておられた方。
片側の股関節や膝関節に痛みが出ることがあり、その不安を払しょくしたくてパーソナルレッスンにいらっしゃいました。
Oさんのお体のバランスと動作チェックをさせて頂いた結果、Oさんは顎の歪みが股関節や膝関節の痛みの原因になっていると感じたため、Nさん同様、顎の動きのクセを見直して頂きました。
Oさんからレッスン後にいただいたメッセージをご紹介します。
あご!?まさか自分が!?なんて思ってしまいました。
先生のブログでよく首・あごの影響が思わぬところにある記事を読ませていただいてますが、勝手な解釈で『自分は違う』なんて思ってました。。。アホですね。
ビフォーアフターみて”こんなに変わる!?”とまたびっくり。
と、ともに、あご恐ろし。。。
少しずつ慣れていけたら。
でも、1番びっくりしたのは、Noriko先生の分析の凄さです。
もうホントにすごいです!
パーソナルは、できた頃から気になってましたが、今回思い切って受講してよかったです!
クセの方に引き寄せられて時間はかかりそうですが、数年前に”一生自分の足で歩くんだ!!”と始めたYURUKU。
信じてやっていこうと思います。
オンライン・パーソナルレッスンでは、一律に筋肉をゆるめるセルフケアを行っているのではなく、顎の動きのクセそのものを理解して頂いた上で、ズレてしまっている感覚を修正していくという、ご受講生お一人お一人異なるレッスンを行っているため、どなたにでも合うやり方をご提供できないことがもどかしいですが、体作りに頭打ち感がありお悩みの方に、NさんやOさんのお声が届くようにとこの記事を書かせていただきました。
顎の歪み解消レッスンについての記事
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