坐骨神経痛の原因と考えられる女性に多いクセと機能的美脚

坐骨神経痛に悩まれて、YURUKUの講座にいらして状態が良くなった方がおられますが、何に取り組んで頂いたかというと、筋トレにもストレッチにも頼らない機能的な美脚作りです。

こちらの記事では、座骨神経は体のどこにあるのか、そして座骨神経痛の原因ともなる、坐骨神経を圧迫してしまう女性に多い日常動作のクセと機能的な美脚作りについてのお話と、脚のねじれを取るセルフケア法もご紹介していますので、最後までお読みください。

坐骨神経と座骨神経痛

この画像は、骨盤の後ろ側です。
お尻の大きな筋肉、大殿筋(だいでんきん)の下層には、骨盤の中心にある仙骨と、太ももの骨(大腿骨)の大転子(だいてんし)※を繋ぎ、股関節の外旋(がいせん:外向きに回す)時に作用する筋肉があります。
※大転子：大腿骨(太ももの骨)の外側上部にある出っ張り

上から順に以下の筋肉が並んでいます。

梨状筋(りじょうきん)
上双子筋(じょうそうしきん)
内閉鎖筋(ないへいさきん)
下双子筋(かそうしきん)
大腿方形筋(だいたいほうけいきん）

坐骨神経はどこにあるかご確認ください。
梨状筋と、上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋・大腿方形筋の4つの筋肉との間を通っています。

次に、坐骨神経と坐骨神経痛について。

坐骨神経は、人体中で最も太くて長い神経です。
太ももの後ろ側の筋肉と膝下と足の筋肉に運動神経を、膝下の皮膚に感覚神経を出しています。

坐骨神経痛の症状には、お尻・太もも・ふくらはぎ・足にかけての痛みやしびれ、張り・締めつけ感・冷えなどがあります。

そして、特筆すべきは、この坐骨神経痛は女性に多いということです。

女性に多い日常動作のクセ

女性に大変多い歪み方は、股関節の内旋と言って、太ももが内向きにねじれたままで体が固まっている状態です。

画像は、女性の脚を後ろから見たものです。
股関節が内旋したままとは、太ももが矢印の方向にねじれてしまったままだということです。

女性の大半は、幼少期から「足を閉じる」という躾けを受け、自らも気を付けて過ごしています。
そうした日常のクセにより、脚はねじれてしまいます。

また、妊娠中に、赤ちゃんの重みで骨盤が倒れて、脚のねじれが増す人もいます。

股関節が内旋したままだと、梨状筋がどうなるかイメージしてみて下さい。

大転子の位置が、グルっと前に回ったままになるので、そこに付着している梨状筋は、ギューっと引っ張られてしまいます。

そうなると、その真下を通っている坐骨神経はどうなりますか？
常に、上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋・大腿方形筋の4つの筋肉との間で、圧迫を受けてしまいます。

そうした圧迫を取り除くための取り組みは、筋肉を強化することではなく、股関節がねじれたままになる日常動作を改め、筋肉が本来の位置で使える機能的な脚になることなのです。

機能的な脚を目指すと、必ず形は綺麗になります。なので、私は機能的な脚のことを『機能的美脚』と呼んでいます。

脚のねじれを取るセルフケア

太ももを手で外向きに回しながら膝を伸ばし、股関節の動きを体で理解しましょう。

膝頭が正面に向くように両膝を曲げ、片方の太ももの前と後ろに手を当てて掴みます。
手で、太ももを外向きに回しながら、膝を伸ばします。
膝が伸びたら、両手を離して上半身を起こします。

この動きをすると膝が伸びやすいと感じる場合は、反対側の脚も同様に動かしましょう。
※うまくいかない場合は、膝関節や足関節のねじれを緩和させ、バランスを取っていく必要があると考えられます。

次に、両脚一緒に動かして動きを体で覚え、手を使わなくてもできるようにしていきましょう。

手を使わなくてもできるようになったら、その場で何度か屈伸の練習をし、椅子に腰かける・椅子から立ち上がる・床に座る・床から立ち上がるといった動作時に、この屈伸の動きを生かしてください。

歩く動作も、股関節・膝関節・足関節それぞれを屈曲および伸展させる動作の繰り返しなので、良い動きを体で覚えると、歩き方も改善されます。

座った時に、股関節のつまりを感じたり、足を閉じておくことがしんどい場合は、下の動画を参考になさってください。
参考動画『女性のための楽に足を閉じられる座り方』
（下のボタンからYouTubeに移動します）

▶太もも回し・女性のための座り方

私YURUKU代表Noriko自身、以前は股関節の内旋が強く反り腰で、太ももの前や外側が張り出し、左右で歪み方が異なる脚をしていましたが、機能的な美脚を追求し、日常動作のクセを改め、歪みを解消させてきました。

地味な取り組みですが、ツラいトレーニングゼロの体作りで、いくつになっても楽に綺麗に歩ける機能的美脚を、ぜひ手に入れてください。

脚のねじれについてじっくり学びたい方はこちら

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