よみがえりの聖地・熊野古道ウォーキングイベント開催

熊野古道お散歩会

2024年3月17日に、よみがえりの聖地『熊野古道』お散歩イベントを開催しました!

写真前列の向かって左が今回アテンドして下さった田辺市在住のさち子さんで、向かって右が私Norikoです。

昨年12月に下見に行き書いたイベント参加者募集記事はこちら。

なんと!この記事で募集1日で満席になりました。

たくさんの方にご参加頂けたことで、貸し切りバスを1日押さえることができました!

よみがえりの聖地・熊野古道

まずは、熊野古道について書かせて頂きます。

熊野古道は、死者の世界と通じる地と考えられていたそうです。

木々が鬱蒼と生い茂る厳しい自然環境で、人が足を踏み入れることが難しかったことから、ここには神々がいると信じられてきたようです。

現代のような交通手段が無かった平安時代中期から鎌倉時代にかけて、上皇たちが足繫く通った理由は、死者の世界と通じる地で一度死ぬことで浄化され、熊野のパワーを手に入れ生まれ変わると考えられていたからです。

その後、庶民にも熊野信仰は知れ渡り、蟻が列を成すように熊野詣に集まった人でに賑わったそうです。

庶民にも人気があった理由に、熊野には制約が無く、性別・身分など関係なく、平等に受け入れたからだと言われています。

下の画像の石の道しるべには、『右かうや(高野) 左きみい寺(紀三井寺)』と書かれています。

ところが、江戸時代の紀州藩の宗教政策で、熊野の案内役の修験者たちが抑圧されたことで、熊野信仰は衰退したそうです。

さらに、明治時代の神仏分離令で神仏融合の熊野信仰は否定された形となり、どんどん忘れられていったのだとか…。

ところが、20年前の2004年(平成16年)に世界遺産に登録されたことで、再び注目されるようになったそうです。

ちなみに、2004年当時の私は、子供がまだ小さかったので、熊野古道を歩きに行くという発想は無く、和歌山と言えば白浜のアドベンチャーワールドか和歌山市のポルトヨーロッパでした。

熊野古道・中辺路ルート

今回は、熊野古道がはじめての方ばかりでしたので、中辺路ルート発心門王子から熊野本宮大社を目指しました。

初心者でも歩けるコースとのことですが山道ですので、そこそこのアップダウンがあり、根っこでボコボコの道やぬかるんだ道もたくさんありました。

ですが、地元の方々が綺麗に整えてくださっているおかげで安心して歩けました。

写真の後ろから2番目を歩いているのが私Noriko(白っぽいジャケット)です。

おひとり様参加の方もたくさんおられましたが、皆さんが以前からのお知り合いのようにお喋りも楽しんで下さっていたことが本当に嬉しかったです。

スタンプ帳にスタンプ中。

この日は、数日前まで降水確率80%〜90%と絶望的な天気予報でしたが、

『良い天候の中で皆で楽しく歩いている姿だけをイメージしてください!←効果大!』

という事前のお願い通りにご参加の方々がイメージしていて下さっていたおかげで、歩いている間は雨に降られることなく暑くもなく寒くもなく、とても気持ち良く熊野本宮大社までの道のりを歩けました。

桜も見ることができました!

写真は闘鶏饅頭です。
闘鶏饅頭は、紀伊田辺にある闘鶏神社の近くにある菓匠二宮さんのお饅頭です。

このセットが可愛らしくて、ご参加者全員に、道中のもぐもぐタイム用にプレゼントさせて頂きました。

他にも、熊野古道スタンプ帳・クマよけベル・YURUKUキーホルダー・YURUKUペンも差し上げたのですが、クマよけベルが入っていたことで「熊出るんですか?!」と心配させてしまいました 汗

前述の闘鶏饅頭は、闘鶏神社で紅白の鶏を戦わせたという故事にちなんだお菓子なのだそうです。

故事とは何かというと、紀伊の熊野水軍が、源氏と平家の最終決戦である海上戦『壇ノ浦の戦い』でどちらに加勢するか決めるために、闘鶏神社本殿前で白を源氏・赤を平家と見立てた紅白の鶏を戦わせたところ、白の鶏がことごとく勝ったため源氏に加勢し勝利したという史実です。

白は柚子あん、赤は梅あんが入っていて、さっぱりした甘さでとっても美味しかったです!

下見で訪れた時に感動した場所がここ、上から熊野本宮大社の大鳥居が眺められる場所です。

ここに行くにはひたすら登っていく必要があり、時間がかかりますししんどい方もおられるかもしれないな…と思いましたが、ぜひ見て頂きたくてお散歩ルートに含めました。

この鳥居をくぐると、熊野本宮大社の社殿が見えてきます。

熊野本宮大社は、熊野三山と呼ばれる三つの神社(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)の一つで、全国の熊野神社の総本宮です。

熊野本宮大社のお参りの順序は以下の通りです。
①家津御子大伸(ケツミコノオオカミ…スサノオノミコト)が祀られている第三殿
②速玉大神(ハヤタマノオオカミ…イザナギノミコト)が祀られている第二殿
③夫須美大神(フスミノオオカミ…イザナミノミコト)が祀られている第一殿
④天照大神(アマテラスオオミカミ)が祀られている第四殿
⑤八百万の神の満山社

前述の熊野三山の主祭神は、スサノオノミコト(熊野本宮大社)・イザナギノミコト(熊野速玉大社)・イザナミノミコト(熊野那智大社)なので、熊野本宮大社を参れば熊野三山すべてに参拝したことになると言われています。

熊野本宮大社のいたるところに八咫烏が見られます。

初代天皇の神武天皇を、八咫烏が熊野から奈良までの道案内をしたというエピソードから、「導きの神鳥」として信仰されるようになったそうです。

サッカー日本代表のシンボルマークにも八咫烏が描かれていて「勝利を導く守り神」と言われていますが、日本サッカーの生みの親の中村覚之助さんという方の出身地が那智勝浦町のため、熊野那智大社の八咫烏をヒントにデザインされたと言われています。

熊野本宮大社をお参りした後は、皆さんと宮ずしさんで昼食をとりました。

宮ずしさんの2階全てをYURUKU®貸し切りにして頂けたおかげで、わいわい楽しくお食事ができました。

メニューは天ぷら定食を予定していたのですが、海が近い上にお寿司屋さんなのにお寿司が無いのは寂しいな…と感じたので、大奮発し、にぎり寿司を天ぷら定食に追加しました!

お腹が空いていたのでペロリと食べてしまいました^ ^

昼食後、熊野本宮大社の大鳥居を見に行きました。
この大鳥居は日本一の大きさなのだそうです。

もともと熊野本宮大社は、この鳥居の奥にある大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる神域にありましたが、明治22年の大水害で水没し、残った4つの社殿を現在の地に遷座し復興されました。(今回は時間が無く大斎原までは行けませんでした。)

帰りのバスの中。全員無事に乗り込みあとは寝るだけ~

バスが出発した途端、ザー!!!!!と雨が降ってきました!
大雨の予報通り、まさしく大雨になりましたが、奇跡的に一度も傘をささずに帰宅することができました。

ご参加者のご感想

本日は素敵な一日をありがとうございました。

天に祝福された日でした。

気持ちの良い気候の中を歩き、全てが終了して全員がバスに乗車して帰途についた途端に雨が降り始めるーすごい奇跡です。

さち子さんのアテンド、安井様のサポート、ノリコ先生の統率力の中、安心して熊野古道を味わうことができました。

初めましての方、あの時の再会の方など、ここに集まった方は素敵な方ばかりですね。

しゃべり、笑い、美味しいおやつに美味しいランチ、幸せがギュッと詰まった一日、本当にありがとうございました。

20名様規模で、聖地を歩くウォーキングイベントは今回がはじめてでしたが、とても喜んでいただけたので、またどこかで「貸し切りバスでゆく○○」を開催したいなと思いました。

終わったばかりなのに、次はどこで開催しようかな〜ともう考え始めている私です。


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